はじめに
年少の4歳の娘から突然、「地球はどうして丸いの?」「地球は丸いのにどうして私はまっすぐ立てれるの?」と質問され私は答えに戸惑ってしまいました。結局、うまく答えられなかったわけですが、、、。
小さなお子さんをお持ちであれば、皆さんも共感されるのではないでしょうか。子供の発想力、想像力には驚かされますね。
ふと、自分が娘ぐらいのとき果たしてこんな高度な質問したのだろうかと考えてみましたが、答えはNOだと思いました。
なぜなら、地球という言葉も、地球が丸いということも知らなかったと思えるからです。
好奇心旺盛な我が子や子供の成長を目の当たりにすると、毎日、毎晩、子供と一緒に諦めずに絵本を読み続けてきて良かったと思います。
なにも絵本を読んできたからそうなったとは限らないかもしれませんが、絵本の世界を通して子供も知識や感受性を磨いてこれたのは事実だと思います。
それで、これまで我が家で読んできた良質な絵本の数々を紹介し、シリーズ化してゆくことにしてみました。
全てのお子さんが食いつくわけではないと思いますが、たくさん挙げていきますので、何か一つでもお子さんの心の成長にくみするものがありましたら幸いです。
「ぐりとぐら」
初回にふさわしい絵本のご紹介です。
言わずと知れた不朽の名作!!
画像をご覧になりたい方は
https://www.amazon.co.jp/dp/4834000826?tag=osusumenavi_art-7726-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
私も子供たちも大好きな絵本です。
あらすじ
主人公は「ぐり」と「ぐら」という野ネズミです。
ある時、ぐりとぐらは森で大きな卵を見つけました。
二匹はその卵をどう調理するか考えたすえ、大きなカステラを作ることにしました。
卵が大きすぎて二人には運べません。
彼らはいったいどうするのでしょうか?
この難題をクリヤして、最後には森中の動物たちもハッピーになります。
魅力
この絵本は、子どもたちに、手作りの楽しさや友情や協力、分かち合うことの大切さ、また難題に果敢にチャレンジして目標達成する喜びを教える素晴らしい作品です。
加えて、食材拾いのシーンやカステラを作るシーンが丁寧に描かれていて、思わず食べたくなってしまいます。
手作りすることやみんなで分け合って食べることの魅力が伝わってきます。
可愛らしいイラスト
物語の主人公、ぐりとぐらは、とてもかわいらしいキャラクターです。細部まで描き込まれたイラストが、とても躍動感があって、静止画ですが彼らが実際に動き回っているところを想像してしまいます。
物語の終わりごろ、たくさんの動物たちが出てきますが、みんなとても色鮮やかで幸せそうに描かれています。
また、カステラを作って焼くところがとても細かくおいしそうに描かれているので、同じようなカステラを作って食べたくなるほどです。
言葉の魅力
ぐりとぐらの絵本シリーズで共通しているのは、ユニークな言葉遣いと味わい深い語彙、韻を踏むような言葉遣いです。
まさにリズムカムなフレーズが目白押しです。
絵本を読んだ後でも、彼らのユニークで独特な言葉遣いが自然と口から出てきてしまうほどです。
そして、口ずさむとなぜだか幸せな気持ちになります。(私だけかもしれませんが、、、。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もう十分知ってますという意見が大多数かと思いますが、この絵本は、子供に探検することや料理すること食べること
が楽しいことなど、いろいろな要素が詰まった一冊です。
「ぐりとぐら」は、当時保育士だった中川李枝子さんと、実妹である大村百合子さんが手がけた絵本です。
誕生のきっかけは子ども達をびっくりさせたいという思いからだそうです。その思いからリズミカルでゆかいなフレーズが生まれ、長年子ども達の心を掴み続きてきました。
余談ですが、映画「となりのトトロ」のオープニング曲、「さんぽ」の歌詞も中川李枝子さんの作品です。「歩こう、歩こう、わたしは元気・・・」歌を聴くと子どもが真似したくなる理由が分かる気がしませんか?
福音書店さんのホームページでは、ぐりとぐらが作ったおいしそうなカステラのレシピも公開されています。
https://www.fukuinkan.co.jp/guritogura/recipe/01.html
読んだ後、子供と一緒に作ってみるのも楽しい思い出になりますね。
作品情報
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- 題 名 ぐりとぐら
- 作 者 中川 李枝子
- 絵 大村 百合子
- 出版社 福音館書店
- 出版年 1967
- 税込価格 880円
- ページ数 28ページ
- 対象年齢 3歳から
- 我が家で主に読んでいた年齢 1-4歳(現在進行中)
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