はじめに
・「芦田愛菜」さん ・「大谷翔平」さん ・「イチロー」さん ・「藤井聡太」さん
親が子どもに目指してほしい ”理想の大人” ランキングトップ圏に入る有名人です。
超一流の選手、俳優、棋士の方々です。
もし自分の子供だとしたら、間違いなく自慢の子どもですよね。
じゃあ、そんなすごい人になれなかったらどうだろうかと、ふと考えてみました。(なれるわけないですが、、、)
やっぱり「自慢の子どもたち」かな。
なんて親ばかなんでしょう。
皆さんは子どもにどんな理想を思い描いていますか?
わたしは学力も低く、大
学も行くことができなかったので、子どもには絶対大学に行ってほしいと思っていました。(今は違います)
大学出かそうでないかで生涯年収が5000~6000万円も変わるというデータがあります。
実際、社会に出て待遇が全く違うことを肌で感じることがたくさんありました。
同い年なのに、年下なのに、大学に出ているだけで全く扱いや給料が違うんです。
ハローワークの求人の、資格欄に「大学卒業 必須」とあるとがっかりしてしまいます。
肩書がないと自分のやりたい仕事もできないんだ。
不公平だと感じた時もありましたが、自分の答えはというと
「そりゃそうだ。完敗を認めます」というものでした。
だって、私は学生時代に勉強もろくにしないで遊びほうけていたし、
一方で、彼らはそれなりに学弁に励み将来のために努力してきたのですから。
結果は違って当然なんです。
だから、自分の子どもたちには、学生時代に本分である勉強にできるだけ励んでほしいと思っているわけです。
そして、大学だけが全てでもないとも考えています。
「大谷」くんも、「イチロー」さんも、大学に出ていません。
そう、自分がやりたいことをとことん追求する大人は魅力的という結論にいたりました。
わたしは親として大切なのは、子どもがやりたいことを見つけられるよう全力でサポートすることだと思います。
そのために色んな経験をさせてあげたいですが、金銭的余裕がないのが実情です。
どうしたらいいか、
絵本を通して情報を与えられる これも一つの道しるべになると考えています。
私の願いは、子どもがやりたいことを見つけること、
たとえやりたいことが違っても、次にまたやりたいことを見つけることができる子。
失敗や挫折を経験しても、それを乗り越え、挑戦続ける強い子。
やりたいことが見つからないなら、焦らずのんびり構えていてもいいんだよ。
そんな後押しをしてやりたい。
自分のやりたいことが大学に行かないと成し遂げなれないなら行かしてあげたい。
やりたいことがなくても取りあえず大学は行きたいと言うなら行かしてあげたい。
本当にやりたいことが見つかりそれが中卒や高卒からしたいというのなら応援したい。
自分の劣等感だけの都合で、子どもの進路まで決めつけてしまうのはエゴだと思う。
だから、〇〇したいと言われれば、いつでも「やってみなさい」と言えるような親になりたいと思います。
前置きが長くなりすみません。
親子ともども、今日紹介する絵本の主人公のようにユーモア溢れる強い人になりたいです。
題名「ぼちぼち いこか」
下記はホームページです。↓
カバさんが主人公の絵本になります。
とても読みやすい絵本です。
あらすじ
『重量級のカバくんは、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦します。おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。』(ホームページ引用文)
魅力
1 関西弁の響きが心地よい
何と言っても、関西弁なのが最高に素晴らしい。
センス抜群!
この絵本が標準語に翻訳されていたとしたらここまでユーモラスにかつ前向きな姿勢を描写することはできなかったと思います。
我が家は関西圏ではないですが、子どもが日本にも色々な方言があるということを知るよい機会となりました。
関西弁の言葉の豊かさや独特の味がこの絵本の魅力を増し加え、彩りを添えていると思います。
「なれへんかったわ」
「どうもこうもあらへん」
「こら、あかんわ」
短くても、印象的な関西弁がストーリを明るくしてくれています。
2 シンプルでわかりやすい内容
子どもが憧れる職業がたくさん出てきます。
消防士、船乗り、パイロット、バレリーナ、ピアニスト、宇宙飛行士などなど
のんびり屋のカバくんが自分の夢を叶えるために挑戦し続ける姿を淡々と描いているのがすばらしい。
ちょっと不器用そうなカバくんが、関西弁で次々挑戦しては失敗の繰り返しです。
ページをめくるときに次はどんな職業だろうかと楽しみになってしまいます。
挑戦しては失敗し、落ち込む。
また挑戦しては失敗し、落ち込む。そして、、、。
シンプルかつユーモラスに溢れた絵本です。
我が家では1歳の頃から読んでいますが、今でも愛読している絵本です。
3 人生の指針になる
人生において、ここまで挑戦できることはないと思いますが、カバくんから学ぶことがたくさんあります。
失敗して落ち込むことがあっても、人生それで終わりではないということ。
やりたいことがあるなら、まず挑戦してみること。(はじめから自分には無理だと決めつけないこと)
挑戦し続けても答えがみつからないこともあること。
失敗してもそれを笑い飛ばす心の強さをもつこと。
絵本の内容は言葉や描写によっては、ネガティブな印象を与えかねないですが、
失敗を繰り返すカバさんを笑いものにする印象は全くありません。
むしろ、カバさんと一緒に失敗を笑い飛ばすことがいかに大切かを学ぶ機会となります。
そして、人生において「だないしたら ええんやろ」と思うことがあったら、この絵本のエンディングを思い出すべき。
ゆっくり、じっくり、時間を取って「まっ ぼちぼちいこか」
この境地に立てたら本物だと思います。
子どもたちがもっと大きくなってら、この本の存在を思い出して前向きに挑戦し続けてほしいと思います。
まとめ
『子ども達は、私がこれまでに会ったどの作家よりもすばらしい作家なのです』(作者のマイク・セイラーさんの言葉)
『あわただしい世に、じっくりと自分をみつめ、ぼちぼちと自分について考えてみることも、たいせつではないでしょうか』(訳者の今江祥智さんのことば)
お二方のメッセージがこの絵本の素晴らしさを物語っています。
自分の子どもたちが ”理想の大人” ランキングに入ることがなくても、
自分のやりたいことをしっかり見つけ、挑戦してくれる大人になってくれたら、もうそれで十分すぎるのです。
それではまた!!
作品情報
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- 題 名 ぼちぼちいこか
- 作 者 マイク=セイラー
- 訳 いまえ よしとも
- 絵 ロバート=グロスマン
- 出版社 偕成社
- 出版年 1980
- 税込価格 1200円
- ページ数 32ページ
- 対象年齢 3歳から
- 我が家で主に読んでいた年齢 0-4歳(現在進行中)
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