はじめに
隣の部屋にある「おおきなかぶ」の本を持ってきてと言うと、娘は嬉しそうにその絵本を抱えてきました。
娘が1歳前後くらいの時だったと思います。
たどたどしい歩き方で、お気に入りの本を抱きかかえて、私の膝にちょこんと座り一緒に読んだことが懐かしいです。
今回ご紹介する本は、「おおきなかぶ」という私の子供たちが好きな本です。
題名「おおきなかぶ」
この本は、ロシアの民話、童話として世界中で知られています。
日本でもロングセラー絵本です。
絵本の表紙は下記からご覧いただけます。
ストーリーもシンプルで読みやすいです。
また、独特なタッチの絵も童話にマッチしています。
あらすじ
おじいさんが植えたかぶの種が、大きくなって、いざ収穫の時を迎えました。
とても大きな株だったので、おじいさん一人だけでは抜けません。
おじいさんは、おばあさんを呼んできて一緒に引っ張りますが、それでも抜けません。
そこでおばあさんは、孫を呼んできて、おじいさんとおばあさんと孫と三人で引っ張りますが、まだ抜けないようです。
孫はどうするでしょうか。という感じにストーリが進んでいきます。
6人力でやっとかぶは抜けて、大喜びして話が終わります。
魅力
①掛け声
毎回かぶの引き抜く時の掛け声を親子で楽しめます。
「うんとこしょ、どっこいしょ」という掛け声なのですが、子供と一緒に大合唱できます。
なんせ、とてつもなく大きなかぶですから 力を込めないと抜けないわけです。
そして、それでも抜けないので、新しい助っ人が次々と登場するわけです。
掛け声にだんだん力が入ってくるんです。
個人的には、かぶを引っ張る様子を読むときの、調子よい言葉の響きがたまりません。
「まごがおばあさんをひっぱって、おばあさんがおじいさんをひっぱって、おじいさんがかぶをひっぱってー」
読んでいる自分も楽しくなってしまいます。
②ダイナミックで独特なタッチの絵
この絵本の画を担当されたのが、彫刻家の佐藤 忠良(さとう ちゅうりょう)さんなのですが、構図も絵もインパクトがあり物語に引き込まれます。
まさに迫力満点ですが、このストーリにしっくりマッチする絵なんです。
そして、よく見るとコミカルでチャーミングな絵になっていて飽きさせない魅力があります。
私が好きなところは、特に新しい助っ人が来るまでの間、おじいさん含め序盤から作業している人たちがぐったり疲れ切っている描写です。
本当に笑えるんです。
まとめ
ストーリーはシンプルなんですが、繰り返し同じ言葉を使って、息を合わせて掛け声を出すシーンを一緒に楽しめる絵本です。
ぜひ、掛け声とダイナミックな絵をお子さんと一緒に楽しんでみてください。
私の子供たちはこの本の存在を忘れたころに、ふと思い出し「読んで」とせがんでくることが今でもあります。
それではまた!
作品情報
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- 題 名 おおきなかぶ
- 作 者 A・トルストイ再話
- 訳 内田 莉莎子
- 絵 佐藤 忠良
- 出版社 福音館書店
- 出版年 1978
- 税込価格 1100円
- ページ数 28ページ
- 対象年齢 3歳から
- 我が家で主に読んでいた年齢 0-4歳(現在進行中)
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